目次
- 📉 PayPal株が76%も下落した背景とは?
- 📱 PayPalが持つ強みと現在の立ち位置
- 🚀 CEOの新戦略と成長のカギ
- 💰 ステーブルコイン(PYUSD)がもたらす未来
- 📝 まとめ:PayPal株は今こそ買い時?
📉 PayPal株が76%も下落した背景とは?
かつてフィンテック業界のスター銘柄だったPayPal(NASDAQ: PYPL)は、2021年のパンデミック特需で株価が最高値の310ドルまで急騰しました。しかし、経済再開や金利上昇を受けて投資家の期待がしぼみ、株価は76%も下落し、現在は70ドル台で取引されています。
当時のPayPalは、ユーザー数の急増により過剰な成長期待が織り込まれ、株価収益率(PER)は109倍、売上高倍率(PSR)は16.9倍にも達していました。これが現在はPER約16.7倍、PSR約2.4倍と、かなり割安な水準まで調整されています。
この大幅な下落によって投資家心理は冷え込みましたが、その一方で「買い時」と捉える視点も出てきています。
📱 PayPalが持つ強みと現在の立ち位置
低迷する株価の裏側で、PayPalの事業基盤は依然として強固です。アメリカのデジタル決済市場でのアプリ普及率は71%に達し、モーニングコンサルトの調査でも最も使われている決済アプリに選ばれています。
さらに、モトリーフールの調査によると、デジタル決済を利用している人の85%がPayPalを使用しており、2位のCash App(54%)を大きく上回る結果です。
2024年度の業績も安定しており、売上は前年比7%増の317億ドル、1株当たり利益(EPS)は約4%増の3.99ドルでした。この堅実な成長を土台に、PayPalは次の成長フェーズに向けた取り組みを進めています。
🚀 CEOの新戦略と成長のカギ
2023年に就任したCEOアレックス・クリス氏のもと、PayPalは「決済の枠を超えた商取引プラットフォーム」への転換を進めています。その一環として注目されているのが、オンラインチェックアウトの革新です。
特に「Fastlane」と呼ばれるワンクリック決済ソリューションは、チェックアウト時間を32%短縮し、購入率を高める効果があります。これは特に中小企業向け戦略の重要な柱となっており、顧客の利便性と加盟店の売上向上を同時に実現します。
また、PayPal Complete Paymentsやデジタル広告事業の拡大にも力を入れ、収益の多角化を図っています。
💰 ステーブルコイン(PYUSD)がもたらす未来
さらにPayPalが先陣を切っているのが、ブロックチェーンを活用したステーブルコイン事業です。2023年に「PayPal USD(PYUSD)」という米ドルに連動したステーブルコインを発行し、伝統的な金融とWeb3経済をつなぐ橋渡し役を目指しています。
最近、米国議会で「GENIUS法案」が可決され、ステーブルコインの規制枠組みが整備されたことも追い風となっています。PYUSDは、米国財務省証券や現金などの資産で裏付けされ、GoogleやErnst & YoungなどとのB2B決済にも活用されています。
これにより、国際送金や請求書支払い、ベンダー支払いなど、クロスボーダー取引の効率化と低コスト化が期待されています。
📝 まとめ:PayPal株は今こそ買い時?
現在のPayPal株は、割安なバリュエーションに加え、成長戦略が着実に進行している点が魅力です。2025年のガイダンスでは、売上総利益の5%増、調整後EPSの8%増を見込んでいます。さらに、2027年には「10%台前半以上」のEPS成長を目指し、長期的には20%以上の成長も視野に入れています。
投資家が再び成長の兆しを確認すれば、株価の見直しが進み、上昇余地が期待できるでしょう。リスクはあるものの、今の安値は長期投資家にとって魅力的なエントリーポイントかもしれません。


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