目次
- ビットデジタルがイーサリアムにシフトした背景
- 【📈】財務戦略の詳細と株価の急騰
- 【💼】企業による暗号資産保有のトレンド
- 【🔮】今後の展望と懸念点
- まとめ
ビットデジタルがイーサリアムにシフトした背景
暗号資産業界に衝撃が走ったのは、2025年6月末。デジタル資産企業の**ビットデジタル(Bit Digital / BTBT)が、これまでのビットコイン中心の財務戦略からイーサリアム(Ethereum / ETH)**への大幅な転換を発表したからです。
同社は、株式公開で調達した約1億7200万ドルと、保有していた280BTC(約1,077,340ドル相当)の売却資金をもとに、100,603ETHを追加購入しました。その結果、保有するETHは四半期末の24,434ETHから約4倍に増加。CoinGeckoのデータによると、現在ビットデジタルは、Coinbaseに次いで世界で2番目に多くETHを保有する公開企業となりました。
この戦略転換の理由について、CEOのサム・タバール氏は以下のように語っています。
「私たちはイーサリアムが金融システム全体を書き換える力を持つと信じています。世界で最も卓越したETH保有企業になることを目指します。」
【📈】財務戦略の詳細と株価の急騰
ビットデジタルの今回の動きは、単なる保有増加ではありません。**企業財務の軸をイーサリアムに置き、長期的な成長を目指す「公開市場特化型イーサリアム財務プラットフォーム」**としての地位確立を宣言しています。
この発表を受けて、市場の反応は非常にポジティブでした。株価(BTBT)は29%以上急騰し、時価総額は再び10億ドルを突破しました。暗号資産銘柄のボラティリティが高い中でも、これほどの急上昇は珍しく、多くの投資家の期待の高さをうかがわせます。
以下は、戦略の具体的な内容です。
- 資金源:IPOで調達した資金+BTC売却
- 購入量:100,603ETH
- 平均取得価格:約2,544ドル/ETH
- 保有総量:100,603ETH + 既存の24,434ETH = 約125,000ETH
このように、短期間での大規模なポジション構築は、他の企業が見せたことのない強い意志の表れだと言えるでしょう。
【💼】企業による暗号資産保有のトレンド
近年、企業が暗号資産をバランスシートに載せる動きが広がっていますが、その大部分はビットコインに集中しています。例えば、最大のBTC保有企業である**マイクロストラテジー(MicroStrategy / MSTR)**は、現在約597,323BTCを保有しています。
2025年だけでも、少なくとも21社が新たにBTCを購入しています。一方で、イーサリアムを財務の中心に据える企業はまだ少数派です。しかし、昨年の米国でのETH現物ETF承認や、7週連続での資金流入など、機関投資家の関心が徐々に高まっている兆候も見られます。
ブルームバーグの報道によれば、ある新興企業がBNB(バイナンスコイン)を1億ドル規模で積み増す計画も進行中とのことで、暗号資産戦略の多様化が始まりつつあります。
【🔮】今後の展望と懸念点
ビットデジタルのように、ビットコイン以外の暗号資産に重点を置く戦略は先進的に見えますが、リスクもあります。イーサリアムの価格は、BTCに比べてボラティリティが高く、スマートコントラクトの脆弱性や規制リスクも考慮する必要があります。
一部のアナリストは、強力な基盤事業を持たない企業が、過剰に暗号資産に依存する戦略に懸念を示しています。特にETHはネットワークのアップグレードや手数料問題の影響を受けやすいため、注意が必要です。
ただし、イーサリアムのエコシステムはDeFi(分散型金融)、NFT、ステーキングなど多様であり、その成長ポテンシャルも大きいのは事実です。もしも今後さらに需要が高まれば、ビットデジタルの戦略が大きな成果を生む可能性もあります。


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