目次
- バイ・アンド・ホールドに向く配当ETFとは
- バンガード・ディビデンド・アプレシエーションETF(VIG)の魅力
- シュワブ・USディビデンド・エクイティETF(SCHD)の魅力
- どちらを選ぶべきか?それぞれに向いている投資家像
- まとめ
💰 バイ・アンド・ホールドに向く配当ETFとは
投資資金が**500ドル(約75,000円)**程度あり、将来のために資産を増やしたい、あるいは配当を得たいと考える方は多いでしょう。しかし、500ドルという限られた資金で個別株を買っても、分散投資は難しくリスクも高くなりがちです。
そんなときに強い味方となるのが「配当ETF」です。ETF(上場投資信託)は、少額でも分散されたポートフォリオに投資でき、長期保有にも向いています。
中でも「永久保有に向く」として特に人気なのが、以下の2つのETFです。
- バンガード・ディビデンド・アプレシエーションETF(VIG)
- シュワブ・USディビデンド・エクイティETF(SCHD)
この2つは、それぞれ異なる投資スタイルに合った設計となっています。
📈 バンガード・ディビデンド・アプレシエーションETF(VIG)の魅力
長期的な配当成長に着目するならVIG
配当投資というと、高い利回りばかりに目が行きがちですが、長期で見れば「配当がどれだけ成長するか」も重要なポイントです。
バンガード・ディビデンド・アプレシエーションETF(VIG)は、まさにこの「配当成長」に焦点を当てています。
具体的な特徴
- 利回り:約1.8%
- 過去10年間で配当は約2倍に成長
- 株価は約170%上昇
- 経費率はわずか0.05%
このETFは、S&P米国配当成長指数に連動し、10年以上連続で増配している企業を中心に構成されます。さらに、配当利回りが高すぎる企業(最も高い25%)は除外され、健全な成長性を持つ銘柄だけが残る仕組みです。
現時点の株価は約208ドル(約31,200円)なので、500ドル(約75,000円)あれば2株購入可能です。
今すぐ高配当を得ることはできませんが、長期的な資産形成を重視する人にとっては、非常に魅力的な選択肢です。将来に向けて投資の第一歩を踏み出すのに最適です。
🪙 シュワブ・USディビデンド・エクイティETF(SCHD)の魅力
高い利回りと質を両立するならSCHD
もし、長期だけでなく「今すぐ配当収入を得たい」という人には、シュワブ・USディビデンド・エクイティETF(SCHD)が向いています。
具体的な特徴
- 利回り:約4%
- 経費率は0.06%
- 10年以上増配している企業が中心
- キャッシュフローや財務健全性も重視
このETFは、ダウ・ジョーンズ米国配当100指数に連動し、以下のような基準で企業を選定します。
- 10年以上の増配実績
- キャッシュフロー対総負債比率
- 自己資本利益率
- 過去5年間の配当成長率
- 配当利回り
こうして選ばれた上位100社で構成され、バランスの取れた高配当ポートフォリオが実現します。
過去10年では、配当金の成長率はVIGを上回りましたが、株価上昇は控えめです。
現時点の株価は約28ドル(約4,200円)なので、500ドル(約75,000円)あれば18株程度購入可能です。
高配当かつ低コストで、今すぐ収入を得たい人にぴったりです。
🔍 どちらを選ぶべきか?それぞれに向いている投資家像
では、VIGとSCHD、どちらを選ぶべきなのでしょうか。以下を参考にしてください。
| 投資家タイプ | おすすめETF |
|---|---|
| 長期で資産形成したい | VIG |
| いま収入を得たい | SCHD |
| 成長性を重視する | VIG |
| 高配当を重視する | SCHD |
配当ETFは数多く存在しますが、これら2つはどちらも高い実績と低いコストで、初心者から上級者まで幅広くおすすめできる商品です。特に「永久保有」に適した、数少ないETFといえるでしょう。
📝 まとめ
**500ドル(約75,000円)**から始められる、長期投資向きの配当ETFとして、今回は「バンガード・ディビデンド・アプレシエーションETF(VIG)」と「シュワブ・USディビデンド・エクイティETF(SCHD)」を紹介しました。
時間をかけて成長する資産を築きたいならVIG、今すぐ安定した配当が欲しいならSCHDが向いています。どちらも低コストで安心して保有できるため、ぜひポートフォリオに組み入れてみてはいかがでしょうか。


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