🧭目次
- はじめに:リマスター版に対するファンの期待と不安
- 🎮オリジナル尊重の決断:開発者・前廣和豊氏のコメント
- 🗡️“獅子戦争”の追加要素がなぜ削除されたのか?
- 📝松野泰己氏のコメントと立場
- 💭ファンの反応と今後への期待
- まとめ:原点回帰か、それとも改悪か?
はじめに:リマスター版に対するファンの期待と不安
1997年にPlayStationで発売された名作シミュレーションRPG『ファイナルファンタジータクティクス(Final Fantasy Tactics)』。そのリマスター版である『イヴァリース年代記(The Ivalice Chronicles)』が現在開発中です。
ファンにとって長年待ち望んだリマスターですが、思わぬニュースが注目を集めています。それは、PSP版『ファイナルファンタジータクティクス 獅子戦争(War of the Lions)』で追加された新キャラクターやジョブ、ストーリー要素がリマスターに含まれないという決断です。
🎮オリジナル尊重の決断:開発者・前廣和豊氏のコメント
スクウェア・エニックスは、リマスター版のディレクターである前廣和豊氏へのインタビューを公開しました。彼はFF16のクリエイティブディレクターも務めた実力派で、FFタクティクスにも初期から関わっていた人物です。
インタビューの中で、前廣氏は以下のように語っています:
「もちろん『獅子戦争』で追加されたジョブ、アビリティ、キャラクターの導入は検討しました。しかし、オリジナル版の完成度は非常に高く、ゲームデザイン・ストーリーの両面で完結していたため、大きな変更は不要と判断しました。」
これは、「オリジナルへのリスペクト」が開発方針の軸であることを示しています。
🗡️“獅子戦争”の追加要素がなぜ削除されたのか?
PSP版『獅子戦争』では以下のような追加要素があり、ファンの間で非常に高く評価されていました:
- 『ファイナルファンタジーXII』のバルフレアや『FFTA2』のルッソといったゲストキャラの登場
- ダークナイトやたまねぎ剣士などの新ジョブ
- ストーリーに新たなイベントや台詞を加えた強化版
これらが削除されるという情報に対し、ファンの間では**「がっかり」「手抜き?」**という声も出ています。
前廣氏の主張によれば、これらの要素は「ファンにとっては魅力的でも、作品としての統一感を損なう恐れがあった」とのこと。
📝松野泰己氏のコメントと立場
そんな中、原作ディレクターであり、現在はリマスター版のシナリオ編集者として関わっている松野泰己氏がX(旧Twitter)でコメントを投稿。
「私がディレクターであれば、PSP版の要素を一部取り入れたかもしれません(全部ではない)。しかし、前廣さんはPS版オリジナルに強くこだわった方であり、その判断を支持します。」
この発言からは、「リマスターの方向性はディレクターの裁量であり、自分はそれを尊重する」という松野氏の大人な姿勢が伺えます。
一方で、「獅子戦争のストーリーは自分のビジョンとは明確に異なる」とも発言しており、実はPSP版の追加要素には距離を置いていたことも明らかになりました。
💭ファンの反応と今後への期待
SNSやゲームフォーラムではさまざまな反応が飛び交っています:
- 「オリジナル重視は理解できるけど、選べるようにしてほしかった」
- 「バルフレアが出ないのはショック」
- 「たまねぎ剣士、育て直す気満々だったのに…」
- 「松野さんが関わっているなら、それだけで信頼できる」
リマスター発表時は大いに盛り上がっただけに、今回の発表はやや波紋を呼んでいます。今後のアップデートやDLCによる追加要素の可能性も完全には否定されておらず、今後の動向が注目されます。
まとめ:原点回帰か、それとも改悪か?
『ファイナルファンタジータクティクス』のリマスターは、原点に忠実な再現を目指す作品として進行中です。追加要素が排除されることに対する落胆もありますが、それと同時に「完成された名作を忠実に再現したい」という開発チームの真摯な想いも伝わってきます。
松野泰己氏の冷静かつ大人な対応もまた、多くのファンに安心感を与えたことでしょう。
果たして、『イヴァリース年代記』がどのような形で完成し、我々の記憶に刻まれるのか。今後の続報を楽しみに待ちましょう。
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